お墓と祟り(タタリ)

お墓を粗末にすると先祖が祟(たた)るという話をよく聞きます。

確かにお墓の手入れが行き届いているところは、家庭も安定しているように感じます。
定期的にお墓参りをし、家族で先祖供養をしているということは、家庭円満でなくてはできないことですからね。
中でも事業主の方は、特にお墓を大切にされているようで、今の成功や幸福には先代や先祖のおかげと感謝の心を忘れないようにしているそうです。

では、お墓参りがほとんどされなくて、雑草も生え放題のお墓の家庭はどうでしょうか?
両親や近い肉親が入っているにも関わらず、全くお墓参りに来ないというのは、すでに家族関係や家計に問題があると考えざるを得ません。
本当に先祖にお参りしたいなら、多少の出費を伴っても、親戚や業者などに墓参りを代行してもらうことも可能だからです。

ただ、お墓参りがされないからといって子孫に祟るというのは非科学的ですし、仮に先祖霊がいたとして血の繋がった子孫を困らせるでしょうか?

日本石材産業協会のポスターに「お墓は幸せのシンボル」というフレーズがありますが、まさにその通りで、お墓の状態に家庭の現状が現れているからと考えられます。おそらく住居も家計も、お墓同様に整理整頓されてないのではないでしょうか。

参照:小畠宏允のお墓の知恵袋「お墓はタタルと思いますか?」

神社やお寺、他人のお墓にいたずらをするという行為も、やはり不健全な心の状態が何らかの不利益や病気をもたらし、神や仏に祟られたような結果になるのだと思います。

祟られるからという理由ではなく、自分の存在と幸福を先祖に感謝する意味でお墓参りをすることです。そうすれば、お墓も家庭も自然と美しくなると思います。

 

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