アフターコロナ時代のお墓 竹田の予想

世の中、コロナウィルスの影響で、生活様式から働き方からすべてが変容しようとしています。ワクチンや薬が充実し、インフルエンザと同様の扱いになるには、まだ数年が必要とのことです。

葬儀業界やお寺は葬式の縮小で、すでに厳しい状況に陥っているようですが、お墓関連はどうなのでしょう。

私は(多少願望も入っていますが)、昨年まで常識になりつつあった「墓じまい」の風潮が収まり、逆にお墓参りをする日本人ならではの習慣が戻ると思っています。

なぜかと言うと、テレワークの拡大で、企業や社員の東京一極集中がかなり緩和され、地方に住む人が増え、近くのお墓にお参りをする人が増えると思うからです。

テレワークで毎日通勤する必要がないのであれば、わざわざ家賃や地価の高い都内やその近郊に住む必要はありません。また、企業も家賃のバカ高い六本木や銀座などに本社を構える必要もありません。

東京の会社に月に一度通勤する程度なら、茨城や群馬・栃木に住むのでもよいですし、新幹線の駅や空港の近くなら、もっと遠方でもよいのです。実家に親と同居する人も増えるでしょうし、同居しないまでも親の近くで住んで仕事もできるのです。当然、子供はおじいちゃん・おばあちゃんと生活する時間が長くなり、現在のように1年に1度会えるかどうかみたいな寂しいことはなくなるでしょう。

さて、地方で住む人が増えた場合、高額な墓地を購入する必要もなくなり、また墓参りのために一家で数十万円の交通費をかけて帰省することもない。孫たちも、一緒に生活してきたおじいちゃん・おばあちゃんを偲ぶお墓があれば、先祖を敬い、家族を思いやる気持ちも養われるはずです。

”子孫に迷惑をかけるから”という理由で、泣く泣く墓じまいをするご年配もおられますが、自分が亡くなっても子や孫が墓参りに来てくれると思えば、安心して余生を過ごせますよね。

それから、納骨堂というものは容積に上限がありますから、骨壺がいっぱいになれば、古いものから合祀墓に移し変えられます。いくらあの世へ行ってからと言っても、先祖や子孫と引き放されて、知らない人たちの骨を混ぜこぜにされるのは余りいい気持ちはしないと思います。お墓の場合は骨壺から出して、納骨室内に焼骨をまけば、じきに土に還りますから、半永久的にその家族だけで使用できるのです。

いま、墓じまいを考えられている方は、ぜひアフターコロナのもたらす生活変容を見極めてからご判断されてはいかがでしょうか?