庵治石は、香川県高松市の八栗五剣山に抱かれた牟礼町と庵治町にまたがる花崗岩層より採掘される石です。きめ細やかな石目、硬質で風化に強く、また「フ(班)」と呼ばれる独特の模様が浮き出ることから、国産石の最高峰とされるだけでなく、世界で最も高額な御影石として珍重されています。
庵治石には石目の細かさや色合いによって、細目(こまめ)と中目(ちゅうめ)があります。
庵治石細目
庵治石の代表格で、石目が細かく青みがあり、庵治石独特の「フ(班)」がよく判ります。採石場ごとに石目や色の違いはありますが、中でも大丁場と言われるエリアで採れるものは上位ランクとされています。
価格も世界一で、墓石のベンツと異名があります。
庵治石中目
細目と比べると、石目がやや粗く色が白いのが特徴。採石場自体が少なく、上質のものは原石入手が困難とされています。近年、格安の中国製品が出回っていますが、変色しやすいため要注意です。
庵治ストーンフェア
牟礼・庵治町は、採石場を持つだけでなく、加工業者や石材商社も数百社が乱立する日本最大の石材産地です。その産地が主催し、毎年庵治ストーンフェアを開催しています。
毎年6月ごろに高松サンメッセで開催され、牟礼町と庵治町が交互に幹事を務めます。石材業者から一般のお客様まで、たくさんの方が来られています。
加工業者、採石業者、石材商社、関連機械工具業者などが自慢の作品や商品を展示しています。